第26章 クリスマスに因んだ宴
『小狐丸、横取りはいけません』
小狐丸「こちらにたくさんあるので…どうぞ?」
そう言って、小狐丸はいなりが乗った皿を私の前に差し出してきた。
『いや、そうゆう問題じゃなくてだな…』
小狐丸「1人で食べられないのであれば、この小狐が食べさせて差し上げますよ?」
『うん、大丈夫だよ。自分で食べるから』
どうやら話が通じないようだ。この狐
私はあーだこーだ言うのを諦めて、いなりを食べた。
すると、それにつられて鳴狐もいなりを摘んだ。
〜 数時間後 〜
あれから色々な刀達と交流を深めてから、早くも数時間が経った。
次郎や太郎、日本号らはまだお酒を飲んでいるが、大体の刀剣たちは部屋に戻っていった。
その為、広間はガランとしていて少し殺風景に思えた
『皆寝たみたいだね』
私は、近くに座っていた燭台切に声をかけた。
燭台切「そうだね、主もゆっくり休んでいいよ?片付けは僕と歌仙くんでやっておくから」
『え、でも……』
燭台切の言葉に私は辺りを見渡した。
この大人数が食い散らかしたモノを片付けるのは……しんどいだろうなぁ…。
光忠と歌仙だけで片付くのか?
あ、いや、でも前回の宴では2人でやったんだよね……多分。
歌仙「あ。前回は時間のある刀剣が手伝ってくれたんだけど、今回はなんだか酔いつぶれが多いみたいでね」
『酒に飲まれたのか…皆…って、何で考えてること分かった!?』
歌仙「なんとなくだよ。主は喜怒哀楽が激しいし、顔や態度に出やすいからね」
そんなにわかりやすいのか……
気をつけよう、うん。