第26章 クリスマスに因んだ宴
そんなこんな、江雪が可哀想過ぎて見てられなかったので何とか小夜ちゃんを説得して兄弟水入らずの食事を摂らせることにした。
やっと一息つけば、誰かがスッと目の前にジュースの入ったコップを差し出してくれた。
『え?』
平野「主様、お疲れ様です。良かったらどうぞ、中身はお酒ではなくジュースですが……」
飲み物を差し出してくれたのは平野だった。
なんて気が利く子なんだ……!!!
『ありがとう…平野!喉乾いてたんだよね〜いや、有難い!』
私はそう言って、平野に入れてもらった飲み物で喉を潤した。
平野「主様に喜んで頂けて僕も嬉しいです」
『平野、いい子だ……』
私は平野の頭を優しく撫でた。
すると、あまり慣れていないせいか少し恥ずかしそうに俯いてしまった。
平野はしっかりしてるからあんまり甘えなさそうだなぁ…切実に甘やかしたい。
そんなことを考えていれば、私のスカートがヒラヒラと捲られているような感覚にかけられた。
包丁「おぉ!乱みたいだぞ!」
『…………』
恐る恐る自分のスカートの裾を見れば、包丁が私のスカートをヒラヒラと揺らして捲っていた。