第26章 クリスマスに因んだ宴
江雪「久しぶりに、小夜も宗三も喜びに満ちています…こんな楽しそうな兄弟を見られる日が来るなんて……貴女に感謝をしなければいけませんね」
私と戯れていた小夜と宗三を見ながら、何処と無く嬉しそうなオーラを出している江雪。
顔は相変わらず無表情だけど…!!
でも、初めて会った時よりは口角が上がってるかも……
『私は小夜ちゃんに感謝です〜、もう可愛くて癒しで…!』
小夜「僕は、主に感謝してる」
小夜は私を見つめながら、真っ直ぐに気持ちを伝えてくれる。
あぁ、こんな可愛い子に感謝されてるとか……もう、生きてて良かった。
『小夜ちゃん……愛してる』
江雪「……最近は、貴女に懐いているせいか…私たちに頼ってくることも減りました」
そう言って少し眉を下げたような困り顔をした江雪
ほう、私が小夜ちゃんを取ったと言いたいのかね…←
『そうかな?でも小夜ちゃんはお兄ちゃん大好きだと思うけど……ね?小夜ちゃん』
小夜「もちろん。主も好き…兄様も好き」
江雪「…なら、今日くらいは一緒に食事でも……」
小夜「今は……主がいい……」
江雪「…………」
待って小夜ちゃんんん!
江雪が可哀想過ぎるよ…!!!
ここは一緒に食事してあげてくれぇえ!!