第26章 クリスマスに因んだ宴
大和守「主が可愛すぎて、僕オオカミになっちゃいそう」
『……………………』
待て待て待て待て。
可愛くそんなこと言われても困るけど!?
見た目と発言が全く噛み合わないよ安定くん
キミはオオカミになるより、オオカミになった誰かに食われる側並に可愛い容姿だからね、本当に。
大和守「返事がないってことは襲ってもいいってことかな…なら遠慮なく……」
私が黙ってるのをいいことに、安定は私に手を伸ばしてきた。
『って、おい!なんでそうなる!?少しは遠慮しようか!?』
遠慮なく公共の場で襲いかかるとかヤバいよお前←
外見の可愛さに騙されたらいけない。
むしろ外見が可愛い奴ほど危ない…鯰尾とか鯰尾とか鯰尾とか。
大和守「えー……ケチ」
『ケチで結構でーす』
加州「安定、率直過ぎだから」
大和守「そう?」
自覚ないんかーい!
率直過ぎて怖いよ、ほんとに。
私が何も言わなかったら本気でこの場で襲われるとこだったし!
安定、恐るべし…顔可愛いのに…!←
大和守「でもやっぱり主に触りたい」
『だ、だーかーら!ダメだってば!』
大和守「いいじゃん、減らないし」
『減るよ、私の何かがすり減るから!』
大和守「大丈夫、なるべく優しくしてあげるから」
『ちょ、やめっ…逃げろー…!』
そう言って私に手を伸ばしてきた安定
これ以上ここに居るのは危ないと思い、私は立ち上がりダッシュで逃げた。
大和守「あ、逃げた」
加州「いやぁ、安定…流石にヤバいって」
大和守「可愛い主が悪いよね」
加州「……ほんと、お前って奴は…」
自分には全く非がないと思っている安定だった。