第24章 時には甘えも必要です
私はあれから広間を出て粟田口の部屋の前に来た。
そして襖を少し開けて中へ声をかけた。
『乱ちゃん居るー?』
声をかければ嬉しそうにぴょんぴょん跳ねるようにこちらに寄ってくる天使。
乱「あ!主さん!どうしたの?ボクに何か用?」
『あ、乱ちゃん!あのね、明日買い物に行こうと思うんだけど、一緒にどうかな?可愛いお洋服とか一緒に見たいなぁって思って誘いに来たんだ!』
乱「え!ホントに!?もちろん行くよ!」
嬉しそうにニコニコと笑いながら喜んでいる乱。
するとほかの短刀も行きたいのか近くに寄ってきた
包丁「俺も行きたい!」
秋田「僕も行きたいです!」
『んー、連れていきたいのは山々なんだけど、保護者が足りないかな……何かあったら困るし』
鯰尾「あ、なら俺行きますよ!」
私の言葉に手を挙げながら近寄ってくる鯰尾
鯰尾に保護者が出来るのか正直不安だが…←
『鯰尾、保護者出来るの?』
鯰尾「えー?失礼ですね…これでも意外にお兄ちゃんなんですからね!」
『へー、知らなかったー』
鯰尾「棒読み…!?」
鯰尾が保護者なのは心配だけど、いないよりは頼りになりそうだ。
鯰尾を放置して話を進めた。
『じゃあ、今回は乱、鯰尾、包丁、秋田を連れていくね?他の子はまた後で一緒に行こう?』
私の言葉に、他の子は不満げだが…小さい子ばかり見てられない……私の目が足りない!
何かあったら嫌だからね!仕方ないよね、うん。