第23章 愛情不足な彼ら達
『うえっ……ゲホッゲホッ…』
口の中にそのまま出された三日月の白濁液を勢いで飲み込んでしまった。
その苦さに、ついむせ返ってしまった。
三日月「はぁ…はぁっ……主、大丈夫か?」
小狐丸「っはぁ……三日月殿、口に出すなんて…」
『にっがい……三日月のアホ…!』
口に出された苦味に顔を歪め、涙目になりながらも三日月に文句を言う。
すると三日月はいつものように笑いながら優しく頭を撫でてくれる。
三日月「はっはっは、すまんな。主が可愛くて我慢出来なかったのだ」
『うぅ…もう疲れたから寝るっ…』
私はなんだか慣れないことに疲れてしまい、その場にあった布団にうつ伏せになれば枕に頭を乗せた。
すると2人も同じように布団に入ってくればぎゅっと抱きしめてくる
小狐丸「ご一緒しますよ」
三日月「じじいも少し昼寝がしたい」
『ん…一緒に寝よう…』
2人の顔を見て安心したのかすぐになまえは意識を手放した。
そんな眠ってしまったなまえを見ながら2人は微笑んだ。
小狐丸「……愛のある行為とは…こんなにも違うのですね…」
三日月「うむ、そうだな…愛のない行為は…いらぬ」
前任との過去を思い出しながら切なげになまえを見ていた2人。
すると三日月はなまえの下着と巫女服を手に取れば一言呟いた。
三日月「とりあえず、服でも着せるか…」
小狐丸「ええ、そうですね。誰か来たら大変ですから」
そして、眠っているうちになまえの身支度を整え、その後自分達も身支度を整えた。
小狐丸「ぬしさま、愛してますよ…」
三日月「俺も、主の事なら愛せる…これからもな…。さて、後はゆっくり寝かせてやろう」
小狐丸「はい」
そう言い残して、2人は部屋を後にした。