第21章 小さいだけで天使
こちらに走ってきた虎を見ていれば、五虎退の足元で止まった。
『あ、虎……!』
前田「探す前に見つかって良かったです」
五虎退「あぁ…虎さん…逃げちゃダメじゃないですかぁ…」
足元にきた虎を抱きあげれば、五虎退は虎に言い聞かせている。
なんて可愛い光景なんだろうか……。
『五虎退、虎さん見つかって良かったね?』
五虎退「は、はい……!ありがとうございました…それと皆さん…迷惑かけてごめんなさい…」
五虎退は虎を抱えたまま、広間にいる皆に頭を下げて謝れば皆はやれやれと言ったような顔をしていたが怒ることは無かった。
あぁ、仲いいな……刀剣男士たち…。
光忠「さっ、問題も解決した事だし…朝食にしようか」
そう言って、光忠は朝から立派な和食をテーブルに並べていく。
『美味しそう…じゃあみんな座ろっか!』
私がショタ達と座ろうと歩みを進めればグイッと右腕を引かれ少しよろけてしまったが、すぐに体勢を戻して振り返った。
腕を引いた犯人は歌仙だった。
歌仙「やぁ、おはよう主」
『お、歌仙おはよう!で、何か用かね?』
私はショタと朝食を食べるんだ
邪魔しないでくれ歌仙……
そんなことを思っていれば歌仙はニコっと笑った。
歌仙「主、今日の朝食は僕達のテーブルで食べよう」
…………え。