第21章 小さいだけで天使
一期「主、朝ですよ」
身体を揺さぶればもぞもぞと動くが、まったく起きる気配がないなまえ。
一期「なかなか起きないね…」
薬研「よし、いち兄。俺に任せろ」
そう言って薬研はなまえに近寄れば耳元に唇を寄せた。
薬研「大将、起きないと襲っちまうぞ…」
『ん…?襲う…襲う?……ダメだ!!!』
薬研が耳元で囁けば、寝ぼけていたが目を覚ましてバッと起き上がった。
いきなり起き上がったせいで、耳元に近寄っていた薬研の頭になまえの頭突きがヒットした。
薬研「っ……た、大将……」
『あ、おはよう薬研!』
一期「あ、主……朝から元気ですね…」
『一期もおはよう!って、薬研どうしたの?』
目を覚ませば、ちょっぴり頭に衝撃が走ったが、寝起きなためあんまり気にならなかったが…なぜか薬研が自分の頭を押さえながら痛がっていた。
薬研「大将がいきなり起き上がるからだろっ……」
『ん?私何かした?』
私は薬研に何もしてないぞ?
人のせいにするのは良くないな、うん!
あ、もしかしてさっきの衝撃は薬研だったのか?
一期「主が急に起き上がったので、薬研と主の頭がぶつかったんですよ…」
苦笑いを浮かべながら説明をしてくれる一期。
やっぱり私は薬研とぶつかったのか……。