第20章 癒しの時間
『あー、みんなくっつき過ぎー!はぁ、なんて幸せなんだ…』
私は小さい子達にハグされまくって幸せな時間を過ごしていた。
このまま時が止まってしまえばと思ったのはここだけの話である。
一期「あの、主殿…」
短刀と群れていれば、背後から一期に声をかけられた。
その声と同時に短刀達は私からゆっくりと離れた
『あれ、一期じゃん!どうしたの?』
一期「弟達をお風呂に入れていただきありがとうございました。それで……その、厚かましいお願いなのですが…私は今からお風呂に行こうと思ってまして……。良ければ、弟達を寝かし付けていただけませんか?」
その場に膝をついて、申し訳なさそうな表情を浮かべてお願いしてきた一期
いや、そんな膝ついてまで律儀にお願いしなくても…
短刀ちゃんを寝かし付けるとか私にとったら至福のひとときじゃないか!
『もちろんいいよ!私が責任もって寝かし付けとくからゆっくりお風呂で疲れを癒してきて?』
すると一期は顔を明るくし、いつものように優しい笑みを浮かべれば頭を軽く下げた。
一期「ありがとうございます。では、行って参ります」
そう言い残して、一期は三日月達と広間を出て言った。