第18章 刀の顕現作業
『うん!私だったら、何かしてもらわなくても、傍に居てくれるだけで嬉しいし!』
不動「……信長は、酒に酔うと膝を叩いて…つくも髪、人には五郎左御座候って歌ってくれてたんだ……」
信長を思い出したのか、ふと寂しげな表情を浮かべる不動。
そんな不動を私は優しく撫でた
『よしよし、不動はダメ刀なんかじゃないよ。話を聞いてると、本当に信長さんに愛されてたんだって感じるし…不動も信長さんを愛してるのが伝わる。今は信長さんは居ないけど、きっと不動くんのこと見ててくれてると思うよ』
不動「……信長に何もできなかった分、今度はあんたに何か返せるようにする…そして、ダメ刀を返上してみせる!」
なぜ私!?あ、主だからか……←
ダメ刀って…気にしすぎだけど、まぁ満足するまでこの本丸で生活しながらダメ刀を返上してくれるといいな。
『ありがとう、不動。じゃあ私も、もっと不動を愛さなきゃね!』
不動「間接キスもしたしなぁ。……ひっく、あ、これからもよろしくな」
『間接キスはもういいでしょ……!ま、まぁ…こちらこそ、よろしくね?』
すると、不動は邪魔にならない場所に移動すれば眠そうにあくびをしながら、右肘を立てながら畳に横になった。
なぜだ!まさかそこに居座る気ではあるまいな……