第18章 刀の顕現作業
不動は私が飲んでる姿をじっと見ている
そんなに見られると……ちょっと飲みにくいんだけど
すると、不動が一声発した。
不動「あー、間接キスだ〜…!!」
『っ……!!』
不動の言葉に口に含んだ甘酒を吹き出しそうになるが何とか耐えた。
『ちょっ、不動!!いきなり何を言い出すの!』
不動「思った事を言っただけだけど〜?」
よく捉えれば素直だろう、うん…!
悪い子ではないと思うよ…でもいきなり間接キスだーとか言われても対処できないから!
『はぁ…素直ってゆうか、なんとゆうか……。はい、甘酒返す』
私は甘酒を不動に手渡した。
不動「間接キスくらい、いいだろ…減るもんじゃないし。あ、それとも俺がダメ刀だから嫌なのか?」
『へ?ダメ刀?』
ダメ刀の意味がわからずに首をかしげた。
ダメ刀って……なんのことだろう…
不動「俺はダメ刀なんだよ…信長公にたいそう愛してもらったのに、何も返してやれなかった…愛された分、何か返したかったのに、何も出来なかったから…」
ほうほう、そうゆうことか…
信長が居なくなった今でもそれをずっと引きずってるってわけか……。
『んー…信長さんはきっと不動に何か返して欲しいわけじゃないと思うよ?それだけ不動を愛してくれたんだし、不動が傍に居るだけで充分嬉しかったんじゃない?まぁ個人的な考えだけど!』
不動「……傍に居るだけで…?」