第16章 酔い潰れにはご注意
広間に来れば、宴に参加してくれた刀たちが集まっていた。
一緒に食べてくれるんだ、と嬉しく思いながら私は空いてる席に座った。
『あ、おはようまんばくん』
山姥切「…あぁ、お前か」
『昨日大丈夫だった?すごく酔ってたみたいだけど……』
昨日、私が席に行った時には既にまんばくんは酔っていた。
それが心配で顔を覗き込みながら尋ねれば、何故か顔を逸らされてしまう。
山姥切「……気にするな」
『……?ほんとに大丈夫?』
何だか様子がおかしい……
何か悩みでもあるのだろうかと心配し、布で隠れる顔を再び覗き込めば山姥切はなまえの肩を押した。
山姥切「しつこい…俺に構うな」
『え……ごめん…』
こちらを一切見ようとしない…
そして何だかすごく冷たい……
なんで?私なにかしたのかな…記憶にない…
まんばくんの反応につい謝って、私は俯いた。
今は、私がいない方がいいのかも……
そう思い、食事を持ち立ち上がった。
『私、違うとこ座るから…!まんばくんごめんね?じゃあ』
私は別の席へと移動した。
陸奥守「山姥切…その言い方はないぜよ?主はおまんの事を心配してくれとるんじゃき」
山姥切「…………」
蜂須賀「急にどうしたんだい?主にそんなに冷たくして」
山姥切の態度に、周りに居た刀剣達は不思議に思った。