第14章 宴の準備
『清光、疲れたでしょ?』
加州「主が居るから疲れてないよ」
私は清光と一緒に部屋に戻ってきた。
今は2人でまったりしながらくつろいでいる
『そう?ならいいんだけど、疲れたらちゃんと休むんだよ?』
加州「わかってるって、主は心配し過ぎ」
『心配もするよ…大事なんだからね?』
加州「…ほんと、主って優しいよ」
嬉しそうに微笑む清光
すごく和むな、この時間
って、こんな場合じゃない!
御褒美に爪紅塗ってあげる約束したし!
『優しいって言ってもらえるのは嬉しい、ありがとう!あ、遠征の御褒美に爪紅塗るって約束したから塗ってあげるね?』
加州「ほんとに塗ってくれるんだ。へへっ、嬉しいなぁ」
『塗るよ、約束したんだから!』
そう言いながら私は棚から赤みの強い爪紅を取り出した。
そして清光の前に座れば、爪紅の筆を取り清光の手を取れば丁寧に塗っていく
加州「その爪紅、綺麗だね」
『でしょ?清光に似合うかなって思って』
そんな他愛もないをしながら、どんどん爪紅を塗っていく。
しばらくすれば、全て塗り終わり乾かすだけになった。
『はい、塗り終わった。後は乾くまで待ってね?』
加州「うん!主に可愛くしてもらえてすごく嬉しいよ」
『清光は手を施さなくても可愛いよ?』
ほんとに何も着飾らなくても可愛いと思う。
ここにいる刀剣はみんなそうだ
着飾っているけど、着飾らなくても充分素敵だとおもった。