第12章 天使と夜の幸せ
〜 左文字派にて 〜
小夜「……兄様方」
?「どうしました?」
?「?」
小夜「今日、主の部屋で寝てもいい……?」
?「……お小夜…それは一体?」
小夜「今剣が、主と寝るから…僕も一緒に寝たいってお願いしたら、主が来ていいよって言ってくれて…」
?「小夜…あまり審神者との関わり合いは辞めた方がいいですよ」
?「そうですね。何かあってからでは手遅れ……」
小夜「主は、そんなことする人じゃない…」
?「最初だけです……」
?「結局裏切られるに決まってます」
小夜「……どうしてわかってくれないの…。主を悪く言う兄様達なんて…好きじゃない……!」
小夜は、部屋を飛び出してしまった。
『ふぅ、いい湯だった』
私たちはお風呂から上がった。
既に着替えを済ませ、もう部屋に戻るところだ。
鶴丸「主の肌の感覚……俺は忘れない!」
『うっさい、この変態が!』
燭台切「僕も主に抱き着いとけば良かったな」
『抱きついたって何も楽しくないでしょ。あ、伽羅ちゃん逆上せた?顔赤いけど…』
ふと倶利伽羅の顔を見れば頬が赤くなっていた。
倶利伽羅「……いや、平気だ。気にするな……」
『そう?ならいいけど…』
鶴丸「伽羅坊、主の身体を意識してるな……」
燭台切「僕も同じだけどね」
2人はコソコソと話をしていたが、なまえや倶利伽羅に聞こえることはなかった。