第85章 謎の不審者
門を開いた瞬間、相手の姿に私はフリーズした。
あれ…なんで本丸の前に不審者が???
やっぱりこんのすけの言ってた通り本丸まで後つけられてたのかもしれん…えっ、やばくない?危ないね?とりあえず門を閉じることから始めようかな。
?「ここの主は君かな?」
『それが何か…』
白髪…いや銀髪?めちゃくそ爽やかイケメン……
政府の人…でもないよね…誰?
私は彼を警戒しながら様子を伺っていれば、相手は私を見てクスッと笑った。
?「っふふ、どうしたかな。そんなにまじまじと見て」
『……いや、不審者だなって思って』
?「不審者…?」
愛染「コイツ不審者なのか!?主はオレが守る!」
そう言って愛染くんは私の目の前に立ち守ろうとしてくれる。
はっ…なんていい子なの…いい子に育って主は嬉しいよ…はぁ、好き。
?「勘違いしているようだから言うけど、俺は不審者めはないよ」
『いや、どう考えても不審者なんですけど?さっき街中で私たちのことつけてたよね?』
?「つけてたというか…様子見ってところかな」
何を言ってるんだと言わんばかりの目線を向けつつ、害を加えてきたらやばいと思い私は愛染くんの手を引いて一歩一歩後ろに後退りをする。
?「そんなに逃げずとも…」
そう言って更に距離を詰めてくる彼。
いやいやいやいや、なんで近寄ってくるの!?
怖いんだけど…!!!
『ちょっと、近寄らないで…!』
?「この俺が来たからにはもうなんの心配もない」
『いや、心配だらけだわ!!!』
心配しかないんだけどどうしてくれよ…本当。
私は愛染くんと相手から距離を置きながら逃げていれば、いきなり目の前のイケメンは姿を消した。
愛染「あれっ、消えた?」
『いや、そんなはずは…って…あっ…!!!』
イケメンがいきなり消えたかと思いきや、鶴丸がイタズラで作ったであろう落とし穴があった為そこに落ちてしまったイケメンくん。
私はそっと穴の中を覗いた。