第83章 荒れる本丸
『えっ、なになに!和泉守って私の事好きなの!?』
和泉守「ばっ、好きじゃねぇっ…!」
『なんだよ照れるなよ〜、私も好きだよ和泉守!』
顔を真っ赤にしながら照れ隠しをしている和泉守が可愛すぎて私は抱きしめて怪我してない方の手で頭をなでなでした。
和泉守「おまっ…やめろっ…!」
鶴丸「あ、主?和泉守と俺との対応の差が気になるんだが…?」
『気のせいじゃないかな…』
鶴丸の言葉は軽く受け流し、和泉守の可愛さで痛みを忘れていた私だが暫くしてから日向くんが救急箱を持って広間へと戻ってきた。
日向「お待たせ。救急箱持ってきたよ」
『あ、日向くん!ありがとう…優しいので主はとても嬉しいです…』
私は日向くんの手を握ってお礼を述べた。
うちの本丸は本当に優しい刀剣たちに恵まれて主は幸せすぎるよ……ありがたや〜…
石切丸「じゃあ、私が手当してあげるよ」
『お願いします!』
私は日向くんから離れては石切丸の目の前に行き怪我した手を差し出した。
石切丸「だいぶ血は止まってきているね」
『良かった〜指なくなったかと思ったよ』
宗三「次は気をつけてくださいね」
『もうこれからは光忠に任せようと思う!』
堀川「うん、それがいいと思うよ?」
なんだかんだ皆と話していればあっという間に手の手当が終わった。
石切丸「はい、おしまい。少しの間不便なことはあると思うけど、私達を頼ってくれて構わないよ」
あぁぁ……パッパ……………!!!
お優しい…なんか頭に天使の輪が見えるよ…!
そんなこんなしていれば光忠が柿を持って広間へと帰ってきた。