第81章 長谷部の悩み事
あれから三日月達とのんびりしていれば皆起きて一緒に朝食を摂ったものの……
『長谷部が居ないけど…?』
燭台切「あぁ、長谷部くんなら部屋で朝食を摂っているよ」
『は?なんで!?』
燭台切「なんだか忙しいみたいで…広間には来れないって言うからおむすびを握ったんだよ」
『そ、そうだったんだ……』
長谷部はきっと純粋ないい子なんだな…
そんな私と行く旅館なんて適当でいいのに…
もう彼氏にしたらいい彼氏過ぎてやばいんじゃない?
こんなに必死に旅館探してくれる男なんてこの世に居るのだろうか
そんなことを考えていれば、加州に声を掛けられた
加州「主、昨日長谷部と温泉旅行に行くって言ってたけど…嘘だよね?」
『へ?あ、えーっと…それは、その…』
堀川「…本当に行くんですか?」
『えっと…行くって言ったこと自体全く覚えてないんだけど…折角だし温泉旅行行ってこようかなーって思ってまして…』
不動「んじゃぁ、俺も行く」
『へ?』
不動「長谷部だけいい思いはさせねぇよ」
なんでそうなった?
てか、いい思いってどうゆう事?
まぁ、そりゃ皆で行った方が賑やかで楽しいとは思うけど…
そんなことを思っていれば、バタバタと廊下を足早に走る音が聞こえた