第80章 おかえりなさい
日本号「まぁ、まだ朝には早すぎるし、まだ寝てたらどうだ?」
『あ、うん…でもなんか目が冴えちゃった…』
日本号のあの言葉の間で目が覚めたよ、本当に
どうしよう、全く眠くないんだけど…
あ、今の時間なら誰もいないし…お風呂にでも入ってこようかな…色々ありすぎてゆっくりお風呂も入ってられなかったし
『日本号、私朝の湯汲みに行ってくるから部屋に戻って大丈夫だよ?居てくれてありがとね』
日本号「湯汲みって…まぁ朝入んのも気持ちがいいしな。んじゃ、俺は部屋に戻ってひと寝りしてくる。湯冷めしねぇようにな」
日本号は私の頭をひと撫ですれば部屋から出て行った
優しい子だ…そう思い日本号を見送れば、私はタンスから着替えやタオルを取り出す
『よし、朝の一番風呂だ。久しぶりにゆっくりお湯に浸かろうっと』
そんな独り言を零せば、私はひんやりと冷える廊下をのそのそとお風呂までの道のりを歩いた
いやぁ、流石に冷えるなぁ…
でも熱々の温泉が私を待ってる!
暫くしお風呂に着けば着替えを籠に入れ、服を脱ぎ洗い場へと歩みを進めた
身の汚れを洗い流せば待ちに待った入浴タイム
温かい湯に身体を沈めた
『あー……温かさが体に染みる〜……』
めっちゃ気持ちいい〜…
あ、そう言えば博多と御手杵と添い寝するって約束してたんだった…忘れてたー…まぁ別に後ででいっか…また忘れそうだけど…
そんなことを考えながら温かい湯に浸かっていれば、風呂場の入口がガラリと開いた