第80章 おかえりなさい
あれから何時間が経っただろう
私はまだ薄暗い中目を覚ました
『ん…いっ!』
目を覚まして上体を起こせば頭に激痛が走る
何これ、めちゃくちゃ頭痛い…!
どっかぶつけた?いや、そんな事は……
私は数時間前の記憶がまるでない
何があったんだ…一体……
そう思っていればチラッと視界に何かが映った
『……日本号?』
そこに居たのは座ったまま眠っている日本号だった
って、座ったまま寝てる…!
え、もしかしてまた迷惑かけた?
でも寝てる所を起こすのは申し訳ないけど…このまま寝かせておいたら風邪ひきそうだし…あれ?刀剣って風邪ひくんだっけ?
そんなことを考えながら寝ている日本号を見ていれば、日本号が目を覚ました
日本号「ん…ん?あぁ…起きたのか…」
『日本号…なんでここに…?』
日本号「お前が酔いすぎて寝落ちしたから部屋まで運んでやったんだよ…一応心配だったから様子を見てたんだが、いつの間にか俺まで眠っちまってたわ…」
『え?私酔い潰れてたの!?』
日本号「なんだ、覚えてねぇのか?」
『あ、うん…全然覚えてない…なんか全然記憶無いんだよね…驚く程に』
日本号「酒に呑まれたな…主」
酒に呑まれた…だと…?
私が?え、嘘でしょ…?
酒は飲んでも飲まれるなって!いつも思ってるよね!しっかりして私!
『あのー、私何かした…?暴れたりとか…暴言吐いたりとか…』
日本号「……………………いや、何も無かったぞ」
『いや待って。その間は何?ねぇ、なんなの!?私大暴れしたの?え、嘘…朝になったら土下座しとく…まじで』
日本号「いや、そんな事はしてないが…ストレス溜まってんだな…って感じたくらいだ。気にするな」
いや、超絶気になるからね!?