第80章 おかえりなさい
広間に踏み入れた瞬間、パンっとクラッカーであろう大きい音が鳴った
『わっ、な、何事…!?!?!?』
全員「主、おかえりなさい!!!」
『…えっ?』
…これはどうゆう状況…?
私がパニックになっていれば、三日月が私の元に近寄ってきた
三日月「主、帰りを待ってたぞ?」
『えっ?』
待って、理解できないこの状況
私は夢を見ているのか?ん?そうなのか?
そう思いながらぼーっとしていれば、短刀達が近寄ってきた
乱「主さん、さっきからえっ?しか言ってないよー?」
『だ、だって…!いきなり歓迎ムードだから…!てか!!!さっき私のこと追い払ったじゃん!!!』
信濃「ごめんねー大将。大将を追い払ったのは、この飾りを作ってたから…サプライズしたかったし、主には内緒にしたかったんだよ」
そう言って信濃は広間内に目をやった
それに釣られるように私も広間を見渡した
見渡せば、不器用ながらも可愛らしく色紙作ったであろう飾り付けが沢山飾ってあった
え、無理無理無理無理
こんなことされたら泣いちゃう…!!!
厚「俺たちこうゆうの初めて作ったからさ、ちょっと不格好になっちまったけど…大将の為に一生懸命作ったんだよ」
『…うぅ…、私……もう皆に嫌われたと思ってたからっ、こんな…こんなことされたら…泣いちゃうじゃん…っ!!!』
燭台切「と、言いつつ既に泣いてるけどね」
ボロボロ泣く私を、よしよしと撫でてくれる光忠
その優しさに更に泣けた