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【刀剣乱舞】懐 か れ た い【R18】

第79章 審神者復帰





皆が座れば私が皆の前に立つ形になった

この緊張感……出会った頃みたい……
そんなことを考えながら皆を見れば、皆泣きそうな顔をしていた

その顔は不安感なのか安心感なのかわからない

この状況で私は何を話せばいいの?
え、ちょっと待って、頭が真っ白…!
なんて言う?皆に何を言う?

わからない……でも、今話すことは……


『皆、ごめんね』


私が謝れば再び不安げな表情を浮かべる皆
こんな顔させたくない………


『私の力不足で、今回も皆に迷惑をかけました…。数日間、皆と離れて…ずっと考えてた。私って…審神者に向いてないんじゃないかなって…。この本丸に来て、前任に二回遭遇したけど…皆強かった…。私なんかじゃ足元にも及ばないくらい強くて…。あぁ、これが審神者の力なんだって思い知らされた。こんな弱くて…本当に皆のこと守れるのかなって…すごく不安になった…。もう審神者なんてやめた方がいいんじゃないかって…』


今まで思ってた不安が口からポロポロと零れる
それと同時に涙が溢れた


蛍丸「主……」


『でも…離れてる間も…頭の中に浮かぶのは皆で……今何してるんだろうとか…、無事なのかなとか…色々考えてた…。それに、前任なんかにも勝てない…その上前任から皆を守れない自分に嫌気がさしたっ…そんな私の事、皆だって恨んでると思う…。本当にごめんなさい…皆は審神者を選べないんだもんね…こんな審神者でごめんね……』


三日月「主よ。それは違うぞ」


『……え?』


三日月「確かに俺達は審神者を選べない。だが、主が今の主で"嫌だ"とか"不幸だ"なんて思ったことは無いぞ?主が来てから、この本丸は明るくなった。絶望から救ってくれたのは主…其方だぞ?主が居なかったら、俺達はもうこの世にはいなかっただろう。俺達は物だからな…命の恩人と言ったら違和感があるかもしれないが…人の身を持っている今、主は俺達の命の恩人だ。一度も、弱いと思ったことはないし、恨んだ事もない。主には感謝しかないんだぞ?」


『三日月…っ』


岩融「三日月の言う通りだ!俺らを救ってくれたのは紛れもなく主だ。だから、主が困った時は俺らが助けよう!」


小狐丸「ですから、これからもお傍に居てください…主」


『皆…ごめんね…ありがとっ……』


皆の優しい言葉に自然と笑みを零したが、私の意識はそこで途絶えた
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