第79章 審神者復帰
包丁「ねぇ、なんでそんな所から覗いてたの?早く入ればいいのに」
『いや、それが…入るのにも勇気がいるってゆうか…なんとゆうか…』
包丁「えー、みんな待ってるよ!」
『待ってるとは言っても…その、なんとゆうk』
包丁「みんなー!主帰ってきたよー!」
私の言葉が終わる前に、包丁は襖をガラッと開けて中にいる刀剣達にでかい声で私の存在を知らせた
ちょっと待って…!?!?!?
包丁!?私の話まだ終わってないよね!?
ほんと話聞かないよね!?!?
そこは変わらないね!?!?
そんなことを思いながら包丁の後ろ姿を見ていれば、包丁の言葉に刀剣達がこちらに集まってきた
長谷部「あ、主……!!!!!ご無事で!!」
一番最初に声を掛けてきたのは長谷部だった
長谷部は私を見るなり目を潤ませながら愛おしそうにこちらを見てくる
長谷部…世話かけたな……なんて内心思いながら長谷部を見ていれば、言葉を発する前に長谷部に強く抱き締められた
長谷部「主……っ」
『は、長谷部……ごめんね…心配かけて…』
泣いてる長谷部の背中をぽんぽんと撫でればとりあえず謝る
でも謝りすぎて、追い出された身なのになんで謝ってるんだろうとは薄々思い始めている
長谷部「主…お守り出来ず、本当に申し訳ありませんでした…」
『いや、私の神力が弱いのが原因だから…ほんと謝らないで…』
長谷部を慰めながらいつものような会話が広がる
そんな中、心配してくれていたであろう刀剣達が次々に責めかけてきた
次郎「アンタ、無事だったんだね…!良かったよ〜、ほんと!って、長谷部邪魔だよ…!」
鶴丸「主!主の為に落とし穴まで用意してたんだぞ!?」
『いや、知るか』
鶴丸「主は相変わらずだな…こうゆう時くらい抱きしめてくれてもいいだろ?」
『鶴丸を抱きしめるくらいなら短刀達を抱きしめたいよ…』
鶴丸「酷いぞ主…!」
燭台切「まぁまぁ。とりあえず中に入ろうか」
光忠の言葉に皆大人しく広間の中へと収まった