第77章 刀解の危機
秋田「主君、帰ってきたばかりで申し訳ないんですが、ひとつ頼み事を聞いて頂けますか?」
『ん?もちろんいいけど…どうしたの?』
秋田「それが…主君が居なくなった事が原因で、浦島さんが部屋に閉じこもってしまったんです…。先程から声をかけているんですが…拗ねてしまっていて…。だから主君が声をかけてくれたら部屋から出てくるかなと思いまして…!」
なるほど…さっき部屋に向かって声をかけてたのはそうゆうことだったんだ…
てゆうか、逆に私が行って大丈夫…?
私恨まれてない?大丈夫??
まぁ、このまま引きこもりになられたら長曽祢や蜂須賀も心配するだろうし…声かけてみるか…
『わかった、声掛けてみるね?』
秋田「あ、ありがとうございます…!こっちです…!」
秋田は私の手を引いて浦島が居るであろう部屋の前まで連れてきてくれた
緊張するなぁ…なんて思いながら私は中へと声をかけた
『浦島…?いる?』
そっと声をかければ、部屋の中からガタッという音が聞こえた
その音がした後にバタバタと足音を立てて部屋から浦島が出てきた
浦島「主…!?」
『え、あ、うん…?』
いや待って、早すぎじゃない……!?
こんな簡単に出てきていいのかお前…!!
そんなこと思いながら浦島を見ていれば、浦島は瞳をうるうるさせながら私に飛び付いてきた
浦島「主〜!!寂しかったよー!もう会えないとおもった…!!」
『ごめんね、浦島…。よしよし…』
浦島「主……もう離れたくない…」
か、可愛い……今すっごい癒されてる…私…
そう思いながらぎゅっと浦島を抱きしめた
すると更に浦島はぎゅっと抱きついてきた