第77章 刀解の危機
あれから私は宿を出て本丸までの道を歩いた
こんのすけが来てからそんなに時間は立ってないと思うから皆無事だとは思うけど…やっぱり少し焦らないと…!
そう思い、歩く速度を上げようと思えばいきなり腕をグッと誰かに引っ張られた
『うわっ…!』
いきなりの事に私は少しバランスを崩したが誰かが直に支えてくれる
え、なになになに…!?
何事!?私は確か一人で来たはず…そう思いながら支えてくれた人物へと目を向ければ見知らぬ人物が居た
『え…?どちらさん…!?』
目に映ったのは、透け感のあるエメラルドグリーンの男が居た
?「いきなりすまないな」
いきなりですまないと思うなら腕を引っ張らないでほしいな…!?
それでさえ暗闇で怖いのに…!!!
でゆうか誰だよ…!!!
内心そんなことを思っていれば、透け感男子が声を掛けてきた
?「忙しそうだな」
はい!?どうゆう事?
忙しいと思うならそっとしておいてくれよおお!!
『あの…私今結構急いでて…』
?「なら、俺も連れて行ってくれ」
『………はい…?』
うん、ちょっと何言ってるかわからない
私は今忙しいって言ってるわけなんだけど…それでなんで着いていくことになってるの?
はっ…新手のナンパってやつ…!?
いやいや、私そんなに尻軽そうに見えてる?
嘘だろぉぉぉ……!!!
そう思いながら私は透け感男子の顔をちらりと見た
その顔は穏やかそうな顔をしている
うん、冗談を言ってるようには見えない。
この状況をどうしようか考えていれば、遠くから誰かが走ってきた