第76章 今後の予定
それから私たちは、昨晩まで泊まっていた宿に戻るため来た道を歩いていた
『はぁ……』
蛍丸「主、大丈夫?」
『あ、うん。大丈夫だよ!』
髭切「無理はしないでね?」
『うん…ありがとう』
こんのすけが言うには、刀剣達は無事だっていうことだよね…?
じゃあ、あの断末魔って……前任の?
捕らえるより先に殺っちゃったんだ…死刑的な…
考えるだけでゾッとする
政府…容赦ない…。
私も審神者をやってる以上気を付けなきゃ……
ついついネガティブな方向に考えてしまい俯いていれば、誰かに肩をぽんぽんと叩かれた
振り向くと大般若が微笑みながらこちらを見ていた
大般若「主、甘味でも食べてから戻らないか?」
『甘味…?』
篭手切「それはいい考えですね。疲れた時は甘いものに限ります」
小竜「そうだね、賛成だよ」
大般若「よーし、そうと決まれば甘味屋へ直行だ」
そう言って大般若は私の手をぎゅっと握れば、スタスタと歩き始めた
『ちょ、歩くの早いって…!』
大般若「大丈夫大丈夫、無駄なことを考える主の頭には酸素が必要だよ」
『無駄なことなんて…!』
……完全に見透かされている
口にしてないのに刀剣達には気づかれてしまう
それだけ私のことを見ていてくれてるって事なのかな…?
そう思うと、すごく嬉しい…