第76章 今後の予定
加州「主…!!ありがとう…それと、ごめん」
清光は涙目になりながら私にぎゅっと抱きついてきた
それを見ていた安定も同じく私に飛びついてきた
大和守「主ぃー…、ごめん、僕達、主を裏切って…」
『清光と安定は悪くないよ。だから謝らないで?』
私は二振りの背中をぽんぽんと優しく撫でた
すると耳元辺りでぐすっと聞こえ、生暖かい涙が私の肩に伝ったのを感じた
『とりあえず、この荒れてる本丸をどうにかしないとね?』
……なんて、カッコつけてみたけど…
私にはどうにもできん!!!
このまま中に入って行ってカッコよく神力か何かでパパっと解決出来ればいいんだけど…
私が中に言ったところでワンパンよね、うん
私だってまだ死にたくないし?
でもそりゃ本丸も守りたいけど…死にたくないし?
とりあえず死にたくないんだよね、うん
そんな事を考えていれば、本丸内から断末魔が聞こえた
『…………え?』
刀剣「…………え?」
いきなりの断末魔を聞いて、私たちは目を見合わせた
するとすぐにこんのすけが現れた
こんのすけ「主様!こんな所に!」
『へ?こんのすけ?あの、なんか今…中から断末魔が……』
こんのすけ「主様は心配性なので先にお伝えしておきます。さっきの断末魔は刀剣達のものではないのでご安心を!それと、今は本丸に入らない方がいいかと…また主様が戻れる環境を作ってから、こんのすけが迎えに行きますので。今は宿に寝泊まりをお願いします」
そのこんのすけの言葉に、私は頷くことしか出来なかった