第76章 今後の予定
加州「よしっ、脱出成功!」
大和守安定「やったね!これで心置き無く主のことを探せ、る……って、主!?」
本丸から出てきた二振りを不思議そうに見ていれば、二振りは私の存在に気付きとても驚いたような表情を浮かべた
『あ……えーっと………』
なんでこの子達本丸の外に出てきたわけ!?
やばい、目を合わせてしまった…殺られる…これは非常に危ない…本丸入る前に命取られる!!!
そんな恐怖から私は二振りから目を逸らした
すると、一緒にいた味方の刀剣達が私を庇うように前に立ってくれた
蛍丸「主に手を出したら許さないよ」
大包平「俺達が相手になる」
みんなが私を庇っていれば、清光と安定は顔を見合わせて焦ったような表情を浮かべた
大和守「待ってよ…!僕達は主を探しに行こうと思って!」
加州「そうだよ…!俺達、何かに操られてたみたいで、大事なことを忘れてた……」
『え、私のこと思い出したの?』
大和守「もちろんだよ!だから今から探しに行こうと思って本丸を抜け出して来たんだ」
そう言って真っ直ぐに私の目を見てくる二振り
その目は嘘をついている目ではなかった
二振りは出会った時から私に優しくしてくれた…多分
だから信じたい…二振りを
そう思って口を開こうとすれば、謙信くんが腰に抱きついてきた
謙信「だめだよあるじ!かんたんにしんじちゃ!」
小豆「たしかにね。ゆだんはきんもつだ」
みんなの言い分は分かる
私のことを心配してくれてるのも分かるけど…やっぱりみんな大好きだから清光も安定も信じたい
「それでも、私は二人を信じるよ…私の大事な刀剣だから」
その言葉に、清光と安定はパァっと顔を明るくした