第75章 巡り合わせ
小烏丸「主、落ち着いたか?」
『うん、ありがとう…落ち着いた』
暫くして私は涙が止まった
それは皆が傍で支えてくれたから
本当に心強いなぁ…
そんなこと思っていれば、大包平が私の頭をわしゃわしゃと撫でた
大包平「お前は、笑っている方がいい。それと、さっきは手荒な真似をして悪かった」
『え?あ、大丈夫だよ!ちょっといきなりのことに驚いただけだから!でも普通に声を掛けてくれれば良かったのに、なんで?』
大包平「いや…あんなことがあった後じゃ、俺たちの姿を見たら主が逃げ出すんじゃないかと思ってだな…」
………あぁ、確かに逃げ出すわな…
だって裏切って刀を向けてきた奴らが目の前に来たらビビるよね?誰でもビビるよね?
それは強行するしかないよね、納得
『確かにびっくりして逃げてたかも』
大包平「まぁ、捕まえる前に逃げようとしてたがな」
膝丸「主の逃げ足は早そうだな」
『いやいや、それほどでも!』
小竜「褒めてないよ、それ」
ま、何はともあれ仲間が増えたことはいいことだ
私もこのままあの本丸を前任にあけ渡すつもりはないし、他の刀剣達も心配だし…
でも前回の前任は女だったけど、今度は男の前任だし…力の差では敵わないよね…
って、女の前任の時も私全く敵ってないし、大包平と小烏丸に助けられたくらいだし!
いやぁ、ダメだわ…勝てる気が全くしないわ…
追い出される時だって殺されかけたし…?
もっと私に力があれば……!!!
っと、そんなこと考えてる場合じゃなかった!
『皆ごめん!部屋にほたるんと新刀剣男士が私を待ってるから戻らなきゃ』
謙信「えぇ…ぼく、あるじといっしょにいたいよ」
寂しそうにこちらを見てくる謙信くん
なんてゆう可愛さなんだ…このまま部屋に連れて行っちゃおうかな?そうしようかな?