第75章 巡り合わせ
そんな私の困惑に気づいたのか、他の刀剣達が口を開いた
小烏丸「我らはあの本丸を出てきたのだ」
『へ?それってどうゆう…』
大般若「まぁ、俺達は前任とやらの神力は効かなかった…ってところかな」
小竜「だから主を探しに来たって訳」
『…え?…ほんとに?皆なんともなかったの?』
篭手切「ええ。この通り、私たちは貴女以外を主とは思っていません」
小豆「そうゆうことだから、これからはきみのそばにいさせてもらうよ?」
膝丸「主の事は、俺達が守ろう」
『みんな……』
まさか皆が私を探しに来てくれるなんて思ってもいなかった
まぁ本丸にいた人数からしたら少ないけど、やっぱり嬉しいな……
そう思えば、嬉しくて私は涙ぐんだ
するとそれに気づいたのか髭切が頭を撫でながら抱きしめてくれた
髭切「よしよし。不安だったよね…もう大丈夫だよ」
『っ…まさか、皆が探しに来るなんて思わなかったし…もう会えないと思ってたから…嬉しくてっ…』
謙信「あるじ!つよいこは なかないんだぞ!そんなあるじは、ぼくたちがまもってあげないとだね!」
小豆「あぁ、そうだね」
『っ、ありがとう…心強いよ、すごく……』
謙信くんも小さいなりに背伸びをし、頭をぽんぽんとしてくれる
その優しさに本丸のみんなの事が頭に過り、更に涙が溢れた