第75章 巡り合わせ
?「やっとみつけた!」
『えっ?ちょ……!』
腰のあたりにぎゅうっと抱きつきまとわりついてくる小さな存在に、私は振り返り確認した
『………謙信くん!?』
私に抱きついていたのは謙信くんだった
やっと見つけたってどうゆうこと?
殺るために探してたって意味?
それとも私を本丸に連れ戻すように前任に言われて探しに来たとか?
これはどっちの意味なんだ……!!!
色々考えて困惑していれば、私の目の前にいた大きな影が私に声をかけてきた
大包平「お前を探していた」
大包平までいたのかっ…!
ん?待てよ?振り返った私の前にいるってことは…さっき私を抱えてきたのって大包平……!?
まじか…そりゃ敵わないわ……
その前に、なんで探してたのか聞かないと私の気が休まらない!
とりあえず聞くんだ…そうするんだ…私…!
『…………な、何故……私のこと探してたの…?』
大包平「?…決まっているだろう。そのまんまの意味だ」
『…………………………………』
いやいやいやいや、わかんないから聞いてるんだけど!?!?
私からしたらいろんな意味に捉えちゃうから!!
そんなこと口に出したら殺られそうだから今は言えないけど…
そんなこと考えていれば、今度は横から誰かに抱きつかれた
髭切「主、無事で良かった」
『えっ?』
横から抱きついてきたのは髭切だった
無事で良かったってどうゆうこと…?
その言葉に私の頭は更に混乱した