第75章 巡り合わせ
『あの、それってどうゆう……』
?「仲間に裏切られた可哀想な審神者を助けたのは僕だよ。ちゃんと思い出して」
その言葉に私は頭をフル回転させて考えた
…………って、寝起きの頭で考えさせるとか鬼畜か!!!
無理に決まってんでしょうが!!!
『ごめん、思い出せないや…』
?「そっか……」
私の言葉にしょぼんと落ち込んでしまった男の子
この自体をどうしたらいいのか私は目線をズラしたその時、こんのすけからもらった刀が見当たらないことに気づいた
…………もしかして……
『…はっ、もしかして……あの時の刀…?』
?「……!思い出してくれた?」
『…………うん、多分?』
?「よかった…嬉しいよ」
私の言葉に今度は嬉しそうな笑みを浮かべる男の子
きっとこの子は私を守ってくれたあの時の刀に違いない…確信はないけど。
この喜びようは多分そうだよね?
そんなことを考えていれば、男の子は私の手をキュッと握ってきた
?「僕は日向正宗。キミを助けたあの時の短刀だよ」
『まじか…!!あ、えっと、その…あの時はどうもありがとう…本当に命拾いしたよ…。日向くんが居なかったら今頃私は…』
日向「そんなくらい顔、しないで?そんな暗い顔似合わないよ」
そう言って、日向くんは私の頬をそっと撫でた
相手はショタなはずなのに、何故か胸がドキリとした
しかも、なんか凄くかわいい…!!!
……それはそうとこの子を顕現しようとした時、全然顕現できなかったのに…なんで顕現されてるの?謎すぎる…
『あのさ…私、日向くんのこと顕現しようとしたんだけどできなかったんだよね。なのになんで顕現されてるの?』
日向「んー…僕にも詳しくはわからないけど、時間差かな?」
ん?時間差とは???
顕現に時間差なんてあるのか…!!!
珍しいこともあるもんだ…