第74章 これからの事
蛍丸「主、その刀は?」
蛍丸の言葉に私は自分の手元を見た
鯰尾に殺られそうになったり、一期に殺られそうになったり、三日月に殺られそうになったり、前任に殺られそうになったりしてたせいで忘れてたけど、この短刀は一体何の刀なのだろうか?
もしかしてこの刀も刀剣男士だったり?
『身の危険を感じてたから忘れてたけど、この刀ね、朝起きたら枕元に置いてあったの。でもこの刀のお陰で命拾いしたよ…感謝だ…』
蛍丸「確かにね。この刀がいなかったら三日月に斬られてたかもね。それで、その刀は顕現しないの?」
『顕現するのかな?やってみようか?』
蛍丸「俺は主と二人きりでもいいけど…」
…何言ってるのこの子…可愛すぎる…
そんなことを思いながら蛍丸をガン見していれば、蛍丸はキョトンとしたような表情で首を傾げた
蛍丸「主?」
『え、あ、うん!あまりにも蛍丸が可愛すぎてついフリーズしちゃった!』
蛍丸「心配するからやめて…」
『ごめんごめん!まぁほたるんが嫌なら今は顕現しないけどどうする?ほたるんが決めていいよ!』
その言葉に蛍丸はうーんと顎に手を当てて考えた
その姿すら可愛くて愛おしく思えた
蛍丸「本当は主と二人がいいけど、人数多い方が主も不安にならないだろうから顕現しよ?」
『ほたるん…』
なんていい子なんだほたるん…!!!
こんないい子が初期刀なんて私は幸せ者だよ…