第9章 今日も大忙し
?「僕に助けられるかな…」
不安げにこちらを見ながら小さな手を一生懸命伸ばしてくれる。
いや、こんな小さい子が私を引き上げられるわけないと思いながらも伸びてきた手を握った。
?「…っ…!」
手を掴んだ瞬間に顔を歪めた男の子。
『え…、だ、大丈夫!?……って、えぇ!?』
まだそんなに引っ張ってないんだけど…痛かったのかな!?
私は心配になり手を離そうとしたその時、そのまま男の子が穴の中に落ちてきた。
『だ、だだだ大丈夫!?』
?「っ……い、たい…」
落ちてきた子を私は抱き留めたが、その子はだいぶ重傷だった。
大丈夫と問えば痛いと伝えてきた。
どうしよう…手入れしても大丈夫かな…
これは手入れしないとまじでダメなやつだ
勝手に手入れも悪いと思い私は男の子に問う
『……、あの…手入れしてもいい?』
すると男の子は、小さくこくっと頷いた。
『ありがとう、ちょっとごめんね…?』
そう言ってから、私は優しく口づけて手入れをしていく。
神力と共にどんどん傷が治っていく。
暫くして、傷も完治すれば唇を離した。
『治った…良かったぁ…大丈夫?』
?「……痛くない…、どうして…」
自分の身体を見ながらびっくりしているショタ。
見る限り蛍丸より小さい。