第9章 今日も大忙し
?「助けてやったらつまらないだろ?」
『は?』
何言ってんの?助けてって言ってるんだけど?
あぁ、この儚げな子も人間嫌いなわけか…
だからこんなに儚げなのね…
?「あ、俺は用事があったんだ。じゃあな」
え?え?え?マテ、おい待てよぉぉぉぉ!!!
用事の前に助けられるよね!?
助けるくらいそんなに時間かからないよね!?
そういって去って行ってしまった白いの。←
『待ってー!戻ってこい白いのー!!!』
戻ってくるはずもない…はぁ、なんなんだ…
ただ鬼ごっこしてただけだろ!
なに、落ちたお前が悪いんだよ的な?ひどくね?
『はぁ、私どうすんの…しかもこの落とし穴結構深いし!』
その一部始終を見ていた子が居たことを誰も知らない。
?「さっきまで楽しそうだったのに…静かになった…」
その子は庭の煩さに、ずっと部屋から見ていたが静かになったことが気になり怪我を負った身体で庭まで出てきていた。
?「………居ない…。………ん?なんか声する…」
その子はなまえが落ちた穴を控えめに覗いた。
?「誰か居るの…?」
『はっ…!いるいる!ここから出してくれー!』
ここから出るにはどうしたらいいか考えていれば、幼い声が頭上から聞こえ私はすぐさま頭を上げて助けを求めた。