第73章 本 丸 に 迫 る 影
〜 広間 〜
『みんなおはよう〜!って…あれ…?』
みんな居ない…いつもならいるのに…
広間に来てみれば、いつもなら朝食を摂るためにみんな広間に集まっているはずだが今日は誰もいなかったのだ
広間から近い台所を覗いて見ても、いつも料理をしている歌仙や光忠の姿もない
『みんな本当に寝てる?……いやいやいやいや、1人くらい起きてるよね?全員寝てるとか有り得ない…』
なんか…不気味……
そう思い頭に手を当てて考えていれば、いきなり背後から声を掛けられた
?「ねぇ」
『きゃあっ!?』
いやいや待ってくれ待ってくれ…!!!
この不気味な空間でいきなり背後から声かけられたら誰でもビビるよね!?
とりあえず落ち着け私…刀剣男士が声掛けてきただけじゃん、ビビるなよ私!
『も、もうー脅かさないでよー!ビビったじゃん……って、誰ぇぇぇえ!?』
言葉を漏らしながら後ろを振り返れば私の知らない人物が立っていた
?「誰だろうね」
そう告げる男はにっこりと笑ったままこちらを見下してきた
何、こいつ…ニコニコしてるけど、目が笑ってない…
それに見たことないし…新しい刀剣?
いやいや、それにしてはいきなり過ぎるでしょ…!!!
そんなこんなパニックになっていれば、その男は私の肩をグッと掴んできた