第71章 はろうぃん
〜 数時間後 〜
『ふぅ、作り終わった…』
小豆「たくさんできたね、これならきっとこどもたちもよろこぶよ」
なんとか時間をかけてたくさんのクッキーが完成した
後は小袋に詰めるだけ……割れないように詰めようとクッキーを手に取り持ち上げれば、いきなり誰かに背後から抱きしめられクッキーをぱくりと食べられてしまった
『へっ…!?』
大般若「ん、美味しい」
『なっ……はんにゃ……』
大般若「あんたみたいなのから貰うモノは、いつもよりも美味しく感じるね」
そう言って、大般若は私の腰に手を回してぎゅっと抱きしめてくる
『ちょっと……くっつき過ぎじゃない?』
大般若「ん?それは、あんたがこんな格好しているせいさ」
…………なんかまた変態が増えた気がする……
嫌だなぁ…もう変態はいらないんだけど…!
そんな事を考えてる間にも、大般若は私の腹部をいやらしい手つきで撫でてくる
『っ、まっ……セクハラ……!』
大般若「まだ何もしていないだろう?」
いや、してるからぁぁぁぁぁあ!
危険人物だよ…!!!この子……!
しかもまだしてないって…!
これからする気だろこいつ……!!!
『とりあえず離れ、て…!』
私は大般若を押し返せば体から離した
大般若「はぁ、随分と強引だね…。まぁいいや。とりあえず、とりっくおあとりーと…とでも言っておくよ」
『さっき食べたからあげない』
大般若「……え。こんなに沢山あるんだし、少しくらい
いいだろう?」
そう言って再び抱きついてくる大般若
一々スキンシップが激しい!!!!
そう思いながらも私は大般若の分を袋に入れて手渡した
『しょうがないからあげる』
大般若「いいのかい?」
『いらないならあげないけど』
大般若「もちろん貰うよ。あ、お菓子を貰ったってことはイタズラは出来ないのか…」
お菓子を見ながら少し落ち込んでいる大般若
イタズラしたかったんかい……
そう思いながらもとりあえず大般若は放置し、残りのお菓子を小豆と共に詰めていった