第69章 こんな朝は初めて
こんのすけ「主様!」
『あ、こんのすけだ』
こんのすけ「……随分と気が抜けていますね」
『だってオフだし』
こんのすけ「まぁ、そうなんですが…」
そう言ってこんのすけは私の隣へと来た
そしてこちらを見上げながら言いにくそうに口を開いた
こんのすけ「あのですね…」
『ん?なに?』
こんのすけ「……その、怒らずに聞いてください」
『うん』
こんのすけ「この度、新たな刀剣男士を本丸へと配属させました…」
…………ん?
新たな刀剣男士って…新しい刀?
小竜景光ってのが来たばっかりだよね?
新人多すぎない?しかも私の本丸ばっかり…!
『こんのすけ、なぜ私の本丸にばっかり刀が集まるのかな?』
こんのすけ「それは、主様が優秀な審神者だからですっ……!」
『……………………………………』
優秀な審神者……だと?
なにそれ、響き良すぎて気持ち良いんだけど…!
私が優秀な審神者だから任されるってこと?
仕事頑張ってきてよかったああああ!!!
そんなことを考えていると、こんのすけは話を続けた
こんのすけ「主様は優秀な審神者なんですが、ちょっとだけ仕事に難ありで……今すぐに本丸に帰城し仕事して下さいとの事です…。あ、これが仕事の内容になります!」
そう言ってこんのすけは私に仕事内容が書かれた書類を見せてきた
『……なになに…』
畑を耕せ…馬当番しろ…時間差行軍をどうにかしろ…本丸の大掃除をしろ……って、待て待て待て、仕事多いから……!!!
そんなに言うなら自分でやってみろって…!
『こんのすけ、無理』
こんのすけ「無理って、そんな事が通用すると思っているんですか!?」
『通用させてきて』
こんのすけ「無理です…!」
『はぁ…わかったよ…。わかったけど、何かモチベーションが上がること言って欲しいんだけど』
仕事嫌いだからモチベーション大事だよね!
やる気を起こさせるのも大切なことだし!
そう思って待っていればこんのすけは考えた末、にっと笑いながら口を開いた