第67章 スイカ割り
膝丸「兄者…いきなり消えたと思ったらこんな所に…」
髭切「可愛い主が見えたから、ついね?」
そう言って優しげに微笑む髭切は癒しでしかない
そしてそんな髭切に振り回されている膝丸は、小さくため息をつく
『膝丸、お疲れ様』
膝丸「!あぁ…兄者が迷惑をかけてすまない」
膝丸は申し訳なさそうに眉を下げながら私に謝ってきた
弟なのに兄よりしっかりしてるんだなぁ…なんて思いながら膝丸を見ていれば、髭切は私から少し離れれば何故か膝丸に見せびらかすように、私の肩に手を添え前に押した
髭切「ほら、見て。主可愛いでしょう?」
膝丸「なっ……」
髭切の言葉と私の水着を見て顔を赤く染める膝丸
そして、すぐに目を逸らし口元を抑えた
膝丸照れてる…?
女の人に免疫ないのかな、この子
純粋で可愛いなぁ…なんて思いながら膝丸を見ていれば、ちらりとこちらを見て口を開いた
膝丸「……その、似合っている……」
今にも消えてしまいそうな声で、精一杯褒めてくれるその姿がすごく愛おしく感じた
『膝丸…可愛い…!!!』
私は膝丸の初々しさに可愛さを覚え、たまらなくなりぎゅっと抱きしめた
膝丸「なっ…!」
髭切「ふふ、良かったね」
膝丸「よ、良くない…!兄者…っ、助けてくれ…!」
『膝丸可愛いねぇ…よしよし』
膝丸「っ……」
逃げようとする膝丸を抱きしめながら頭を軽く撫でる
その様子に、膝丸は顔を真っ赤にし今にも沸騰してしまいそうだったので、仕方なく開放してあげた
なんて可愛いんだ…初々しい子って好き!
膝丸にキュンキュンしながら、その後も皆で楽しくスイカ割りをし、お腹いっぱいになるまでスイカを食べたのだった