第67章 スイカ割り
鶴丸「んー、やっぱり主から食べさせてもらうと格別だな!」
『気のせいだよ。三日月にあーんしてもらってきてごらんよ、きっと同じ味するから!』
鶴丸「いーや、そんなことはないさ!可愛い水着を着た可愛い主に食べさせてもらうことによって美味しさが10倍になるんだ!」
そう言いながら、満足そうに微笑む鶴丸
そんな鶴丸を可愛いなんて思ってしまった私は慌てて首を横に振った
可愛いなんて気のせいだ…!!
この水着だってコイツの仕業なんだから…それを忘れちゃダメだよ私!
『ずっと思ってたけど、この水着詰めたの鶴丸でしょ?』
鶴丸「あぁ、そうだ!買ったのも俺だからな!」
『はぁ……なんでそんなことを…。私はワンピース風の水着が良かったのに!』
鶴丸「そう言うな主。俺たちは海に来る楽しみよりも、主の水着が見れることの方が楽しみだったんだからな!それなのに主は、あんな露出の少ない水着を買うもんだから、慌てて買い直したんだぞ?」
買い直したんだぞ?じゃねぇよ……!!!
買い直すのがおかしいってことに気づけ…!!
それに海より水着が楽しみって…変態丸出しだよほんとに!
そんなことを思っていればいきなり後ろから誰かにぎゅっと抱きしめられた
髭切「やぁ、主」
抱きついてきたのは髭切だった
『あ、髭切』
髭切「ふふ、水着可愛いね。つい抱きしめちゃったよ」
『えっ……あ、ありがとう…?』
素直に真っ直ぐ褒められるとつい照れてしまう
私は照れた顔を隠すように俯けば髭切に後ろから顔を覗き込まれる
髭切「ん?照れちゃった?」
『て、照れてない!』
髭切「でも、頬赤いよ?」
そう言って頬を撫でてくる髭切に余計恥ずかしくなる
そこに、スイカを持った膝丸がやってきた