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∞な短編集

第3章 小悪魔の誘惑


……横山さんの場合……

今日は久々のはるとの家デート。


せっかく二人きりやのに……


「なぁ…お前誰と………」


そう言いかけた俺に

はるはスマホを耳から離し

振り返る……


「何?」


笑顔でそんな風に聞き返されたら


「何でもないわ(笑)!」


としか

言われへんし………………(汗)?


そんな俺に

不思議そうに首をかしげながら

はるはまたスマホを耳にあて

楽しそうに喋り始める……



そんな電話が30分を過ぎた頃…


俺は黙って一人で格闘してた

ゲームを放り出し


はるの手からスマホを取り上げ


驚いた顔で俺を見つめるはるの唇に

唇を押し付ける!


いきなり塞がれた唇に

苦しそうに俺の胸を叩くはるの手を捕まえ


更に深くキスをする………



1分後…

やっと唇を解放して




「いい加減…

俺の相手もせんかい(笑)!」



そう言うて抱き締めたら……



「作戦成功(笑)」



なんて嬉しそうに笑うはるの声がして……



「何作戦て…………?」


そう聞いた俺に


「こうでもしないと…

なかなか裕ちゃんから

キスしてくれないもん(笑)」



なんて驚くべき答えが返ってきて……



「あほかお前……(笑)」


そう言って笑った俺にはるは



「うん…あほになるぐらい

裕ちゃんが好き(笑)」


なんて


驚くほど小悪魔な笑顔を見せた……(笑)



……横山さんの場合………
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