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∞な短編集

第7章 素敵な片想い(黄色さんメイン)


あきside

亮ちゃんのギターの音が響く部屋の中

少し感傷的になって溢れそうになる涙に

亮ちゃんから目をそらす……


今日私が

こんなにも感傷的になってる理由


それは…


今日こそ亮ちゃんに告白しようと

決めたから…


昔から女子にモテてたし…?

アイドルになってさらにモテモテだし…?


そんな亮ちゃんが

どこにでもいそうな平凡極まりない私を

好きになってくれる確率は限りなく低い…


それでも…

もう見てるだけは嫌なんだ…


このまま他の誰かのものになってしまうのを

ただじっと見てるぐらいなら

たった一度だけ

身体中の勇気を振り絞って

当たってくだけるんだ!!


そう必死の思いで決めたのだけれど…


いざ亮ちゃんを目の前にすると

怖くて気持ちはぐらぐら揺らぐ…


仲の良い友達の今なら


私の目の前で

気持ち良さそうにギターを弾く

亮ちゃんに手を伸ばし

黒く柔らかい髪を撫でると


少し照れたように


「何やねん…突然(笑)」


そう言って笑ってくれる……



この笑顔を永遠に失うかもしれない…


それは私にとって

一番辛くて悲しいことだから……
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