第6章 意地悪な恋(やんまー)
「今さら嘘やって言うても…
もう絶対に離したらへんからな…(笑)?」
そう言って笑った俺に
「錦戸さん…って
意外と可愛かったんですね(笑)」
なんてあかねは
可笑しそうに笑いながら
俺の髪をふわふわと撫でる…(笑)
あかねを
章ちゃんを
たくさん傷付けて手に入れた
この笑顔と
この手を
もう絶対に離したくない……
だから……
俺の髪を楽しそうに撫でる
あかねの頭を引き寄せ
触れたくて仕方なかった唇に
そっと優しくキスをする………
今度は傷付けるためじゃなく…
大切にするために…
………意思悪な恋………