第6章 意地悪な恋(やんまー)
結局私は………
章太からのお願いを
断りきることが出来なくて
どんより暗い気分の中
私の家で
章太とあいつと私の三人
鍋をつついていたりする……
私がなぜこんなにもあいつを
毛嫌いするのかって………?
それは………
「俺ちょっと飲み過ぎたみたい(笑)
トイレ行ってくるね?」
そう言って
章太が席を立ったとたん
「あかね………」
章太がいる前では絶対にしない
その呼び方で私の名前を呼び…
私の髪にその手で触れて…
「やめて…………?」
そう言って払い退けようと伸ばした手を
あいつの手が簡単に捕まえて…
否応なしに
あいつの唇が私の唇に重なるからだ……