【アイ★チュウ】人見知り同士、仲良く恋しませんか?【男主】
第1章 第一章 はじめまして
「すごいです!!瑞月さん、かっこ良かった!」
「いや、そんな褒めるほどでも…」
「そんなことないです、もっと自信もってください!!…って、俺に言われても嬉しくないですよね…」
「そんなこと言ってないだろ……。」
I♡Bの練習終わり、僕は朝陽に校内を案内してもらっていた。
道中、毎回と言っていいほど僕の歌を褒めてくれる朝陽に、正直なとろこ、困惑していた。
嫌だからではなく、どう返せばいいのか、分からないからだ。
なんせ、僕は自分の歌を褒められたことは無い。
「褒められたこと、ないんですか…?」
しまったと、口を手で覆っても後の祭りである。
今更隠しても何も変わらないので、自分に向けての溜息をした後に「あぁ。」と答えた。
「なんで…あんなにいい声なのに!胸が熱くなる、素敵な歌なのに…。」
朝陽は自分のことのように泣きそうな顔をした。
「朝陽は、優しいんだな…。」
ありがとう、と僕は頭を撫でた。朝陽は「や、やめてください!」と僕の手をぱたぱたと払う。
ぱっと手を離すと、朝陽は頬を少し膨らませ「次やったら、ラビさん呼びますよ…。」と脅された。
「はいはい、ごめんね。朝陽。」
ラビは怒ったら怖そうだ。何より、朝陽を違う意味で愛しているのがあの数時間でもよくわかった。
ー触らぬ神に祟りなし
僕はそれを胸に再び校内を案内してもらった。