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【忍たま乱太郎】~空蝉物語~【兵庫水軍中心トリップ逆ハー】

第2章 忍術学園での邂逅【幼虫編】


わああっと半分駆け足で、は組達に引っ張られながら
麻言は食堂の方までやってきた。

「着きましたよ、麻言さん。こっちです―とっ」

食堂内まで案内しようとした庄左衛門が立ち止まった。
食堂のお品書きが張り出された前で誰かが「うーんうーん」と呻いているのだ。

「ああ~っ。生姜焼き定食にするべきか~……。でも、豆腐定食も……」

全体を紺色の装束で身を包んだ青年が頭を抱えている。
まるでお経でも唱えるように口にしているのはどうやら昼食の献立のようだ。

「不破雷蔵先輩~……っ!もしかして、
まだ昼食のメニューに悩んでるんですか?」

信じられない、とでも言うように庄左衛門が声をかけると
本人が我に返ったように振り向いた。

「ああ、庄左衛門……。それに、一年は組の皆……それから……」

声を掛けた順々に雷蔵と呼ばれた青年が目をやる。
そして、麻言を見ると「あっ」と目を丸くして顔を若干朱に染めた。

「え~っと、今日は。お邪魔してます」

どう声を掛けていいか悩みつつ、麻言がそう挨拶すると

「あっ、いえ。いらっしゃいませっ?」

うっかり声が裏返り変な返しをしてしまった。


だ、誰だろうこの人……。
でも、は組の皆が一緒でそして今来客は第三協栄丸さんと例の―

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