【忍たま乱太郎】~空蝉物語~【兵庫水軍中心トリップ逆ハー】
第2章 忍術学園での邂逅【幼虫編】
『どわああああああぁあああ!』
開けようとした途端、一年は組が全員積み重なって
なだれ込んできたのだ。
「いいい!?ど、どうしたの皆こんな所でっ!」
「あいたた……だ、第三協栄丸さんが噂の女剣士さんを
連れてきたって小松田さんから聞いたからどんな人か気になって」
驚く乱太郎に答えたのは、皆の一番上に乗っかっている
一年は組学級委員長の黒木庄左衛門だ。
そしてその下には山村喜三太、山本金吾、二郭伊助。
加藤団蔵に佐竹虎若、そして。
「あれ?でも、女剣士さんの姿が見えないよ」
「あ、本当だ。」
そう言ったのは笹山兵太夫と夢前三治郎。
キョロキョロと周りを見渡している。
「お~ま~え~ら~…」
鏡餅の様に積まれた生徒達の前へ眉間に皺を寄せた半助が見下ろしている。
「ひいっ!?ど、土井先生?」
「な、何ですか?」
庄左衛門と、喜三太が慌てて訊くと
「っ早く退いてあげなさああああああああああああああああいっ!!!!」
半助の怒声に反応し、はっと全員下を見た。
麻言が一年は組八人の下敷きになってうつ伏せに倒れていた。