• テキストサイズ

【忍たま乱太郎】~空蝉物語~【兵庫水軍中心トリップ逆ハー】

第2章 忍術学園での邂逅【幼虫編】




「成程お、そうなんですねぇ。えっと、僕は小松田秀作です。
―あ。って事は麻言さんは…」

思い出すように秀作は顎に手をやった。
それを二人は疑問に思いながら瞬きを繰り返し見ている。

「ああ、そうだぁ!確か乱太郎君、きり丸君、しんベエ君が言ってた
記憶喪失の女剣士さんですねぇ。今学園中、貴方の話でもちきりなんですよ~」

ふぁ~っと有名人に会えた事に感動してか秀作はとても嬉しそうだ。
しかし、その悪気なくニコニコ笑いながら言った秀作の言葉を聞いた途端。

『えっ』と二人が固まった。

「えへへ、見た目凄く可愛らしくて、そんな風に見えないのに凄いですねぇ」

尊敬するような、しかしそれとは別の意味ではにかみ顔をして
そう言うも、秀作の言葉は二人には届いていない。

―と。


「―あっ、第三協栄丸に麻言さん!」
「わ~い!麻言さん、遊びに来てくれたんだ~!」
「今日は何の様っすか~!」

話を広めた元凶がいつの間にか塀の上にいた。
乱太郎、しんベエ、きり丸は無邪気な笑顔を浮かべている。
そして―

「おま……お前らぁぁぁぁ……」
「お、お頭落ち着いて…!」

第三協栄丸から怒りの気配を感じた麻言は慌てて制するも


「―っ何っ余計な事っ、してくれてんだあああああああああぁっ!!!!」




第三協栄丸の雄叫びのような怒声が忍術学園中に響き渡った。





/ 177ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp