• テキストサイズ

【忍たま乱太郎】~空蝉物語~【兵庫水軍中心トリップ逆ハー】

第1章 兵庫水軍との邂逅



「―おーい!」

深く思考に及びそうになった時、第三協栄丸の声に呼び戻された。

「あ、第三協栄丸さんっ!」

しんベエが呼び声に反応して「おーい」と手を振る。

「ふう、すまねえな。遅くなっちまって」
「いえいえ。それに、ずっと麻言さんとお話してましたし」
「そうそう。色々面白かったよね」
「麻言さんが記憶喪失なんて驚いたよな。俺初めてみたよ」

乱太郎、しんベエ、きり丸の言葉に
ぎょっとして第三協栄丸が「えええっ!?」と叫んだ。
思わず麻言を見る。
すいません…とでも言うように三人の後ろで無言のまま手を合わせていた。
それを見てがっくりと肩をおとす。
この三人に話が知れると、たまにややこしい事になるからだ。

「えーと、ところで第三協栄丸さんお手紙は?」

乱太郎がそう言うとはっと気付いたように懐をあさった。
そして出てきた手紙に

「わっ、何これ!」
「えらく詰まった内容の手紙っすね~」

乱太郎ときり丸は驚きの声を出した。
二人の言葉通り、その手紙は厚みは尋常ではなかった。

「まあ、今回は色々と…な。
とにかく、それを絶対に山田先生に渡してくれよ」
「はい、解りました!」

念を押すような第三協栄丸の言葉に
良い返事をすると、乱太郎は袂に手紙をしまった。

/ 177ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp