• テキストサイズ

【忍たま乱太郎】~空蝉物語~【兵庫水軍中心トリップ逆ハー】

第1章 兵庫水軍との邂逅



「―えっと、じゃあ私から紹介しますね。
私は猪名寺乱太郎。忍術学園一年は組です。」
「俺は摂津のきり丸。宜しく~。ちなみに俺も一年は組ね」
「僕は福富しんベエ。宜しくお願いしまっす。あ、僕も一年は組なの」
「乱太郎君に、きり丸君に、しんベエ君だね~。
宜しく。ところで忍術学園…って…」

自己紹介を終えるとふと疑問が出てきて、
麻言は思わず口にする。

「忍術学園は忍者の卵を育てる学校なんですよ。
だから私たちは、『忍たま』って呼ばれてます」

乱太郎がそう答えると「なるほどぉ」と麻言は頷く。
といっても、学校という言葉にいまいちピンとはきてない様子だが。

今まで黙って聞いていた第三協栄丸が切り出した。

「そういや、今日は何の用で来たんだ?」

第三協栄丸が訊ねると三人は笑って

「魚釣りに来たんすよっ。
で、沢山釣れたら町で売りさばこうと~」

あひゃあひゃあひゃ!ときり丸が笑い出す。
その眼が両目とも銭に見えるのは見間違いかと一瞬麻言は瞬きした。
そして、思い出す。
あ、そうかこの子が『きり丸』君か。
そういえば、網問がこの子の話をしてた気がする。

「僕は釣った魚を食堂のおばちゃんに焼いてもらうの~」
「しんベエ?目を魚にするのは良いけど、釣れないと駄目なんだよ」

と乱太郎が突っ込むと「頑張りまっす」としんべヱが胸を張る。

三人が可愛らしくて、麻言はついつい微笑んで見ていた。
お爺さん、お婆さんと暮らしてた時子供は見たことがなかったせいか
なんだか新鮮だ。
/ 177ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp