• テキストサイズ

【忍たま乱太郎】~空蝉物語~【兵庫水軍中心トリップ逆ハー】

第1章 兵庫水軍との邂逅


―そして。

「おいっ、お前らあああああっ!!」

水軍達に向かって呼びかけたのだ。

「今の話…聞いて何か意義のある奴はいるかああああ!?」
『ありませんっ!』

そう投げかけられた水軍達は、皆即答した。

「よしよし!―で」

第三協栄丸は麻言に向き直る。

「お前さんはこれからどうすんだ?今の所その家には帰れんだろう」
「あ…。そうか、そうだった」

ぼんやりと思い出した様に麻言が言った。
探しようがないし、帰ることもできない。
麻言は途方にくれるように下を向いていた。
そんな麻言に「そうだよなあ」と思考しながら
第三協栄丸は―

「あっ」

そう閃いた。

「―なあ、お前さん。そういや、料理はできるのか?」
「…ふぇっ?え、えーと、出来ますよ」

第三協栄丸の突然の質問に戸惑いながらも答える。
家での料理当番はだいたい麻言だった。
それに、料理はどっちかと言うと好きな方だ。
自分の料理を食べて、美味しい美味しいと笑ってくれた老夫婦を思い出す。

すると第三協栄丸はニッコリ笑ったのだ。


「―そうか。じゃあとりあえずっ、暫く食事担当でお願いするぞっ!」
「あ、はいお願いします。―…って、えええええええええええぇ!?」

気さくな第三協栄丸の言葉に麻言はうっかり頷いていた。
麻言は投げ掛けられた言葉と自分自身の返答に驚く中―

/ 177ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp